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園からのお便り

民話「てぶくろ」「おおきなかぶ」📚

いま中野園の玄関には、メッセージと共に「てぶくろ」と「おおきなかぶ」の絵本を置いています。
書かせていただいた文章を、平和を祈り、こちらにも掲載させていただきます。

・・・メッセージ・・・

これは園長の個人的見解で、たわごとのように思いながら目にしてもらえると幸いです。
私は子ども達が読む絵本が大好きでした。
ここに置いてある「てぶくろ」「おおきなかぶ」は私が子どもの頃、読んでいたり、劇にも参加しました。
確か「おおきなかぶ」では、ねずみの役をやり、「てぶくろ」では、のっそりぐま役をやっていた思い出があります。
私のベスト5に入る大好きな絵本の2つです。
この「てぶくろ」はウクライナ民話で、「おおきなかぶ」はロシア民話になります。
その地域で生まれた話が、いいところだけが残り、後世に語り継がれてきたのが民話と言われています。
ウクライナ民話の「てぶくろ」の良さは、動物たちがてぶくろを住みやすいようにどんどん改良しながら、一緒に住居を同じにして住んでいこうという人と人とが共生していく様を、動物たちを主人公としてわかりやすく見せてくれている所だと思っています。
一方、ロシア民話の「おおきなかぶ」は、みんなで協力してかぶを抜くという一つの目的に向かって、食べたい、食したいという思いを持ちながら協力していく様が描かれているように思います。
現在、ニュースで毎日目にしますが、ロシアがウクライナに侵攻し、戦争のような状況になっています。
人がその影響で亡くなっています。
子ども達も亡くなっています。
この「てぶくろ」も「おおきなかぶ」も、人と人とが協力して生きていこう、助け合って生きていこうと教えてくれている気もします。
そうした住民の方々の暮らしや文化が民話となり、絵本となったのだと思います。
勝手な解釈も入っていると思いますが、この根底の思いが、ロシアの住民の方々、ウクライナの住民の方々にはあり、生活されていたのではないかと考えます。
世界中に訳されている素敵な絵本になります。
再度、この絵本をお手元に取り、この2つのロシア民話とウクライナ民話を改めて拝見して頂き、平和を願って頂けたら幸いです。

園長

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