4月の茶道🍵
大森西園では、毎月、茶道のカリキュラムを行っています。
講師の先生から、茶道のカリキュラム後にメッセージをいただきましたので、ご紹介します。
メッセージ
【ぱんだ組さん】
初めての茶道!
目をキラキラさせて、ウキウキワクワクの子どもたちがとても可愛かったです!
始まりはお喋りをせず、先生と私のお話をよ〜く聞いてくれました。
畳のお部屋のルール(入る前にお辞儀をする、畳の縁を踏まない)も初回からしっかり実践!
みんなとっても上手に出来ました。
現代は靴を脱ぐシーンも減り バリアフリーが増え、絨毯も敷いてあることが殆どで
「日本人として踏んではいけないものの感覚」が無くなってしまったような気がします。
玄関の敷居、畳の縁(へり)、本や枕など、歴史を遡って「踏み絵(キリスト様)」だとピンと来るでしょうか?
その昔、畳の縁(へり)にはその家の家紋が織り出してあったものがあったようです。
そしてその縁(へり)は「清浄なもの」とされておりました。
縁(へり)を踏むということは、その家と御先祖様を侮辱するに値するのです。
そして縁(へり)は明確な身分制度と厳しい上下関係があった日本に於いて、
その部屋に居る人間を畳の縁(へり)によってその人の持つ「格」と、ハッキリとした居場所を区別するものでした。
「しずしずと歩きます」みんなにとって「しずしず」は忍者歩きの忍び足のようです。
まずは初回なので、難しいお作法は省略してお菓子とお抹茶を楽しんでもらいました。
みんな残さずに美味しい!と飲んでくれました。
【きりん組さん】
茶道カリキュラム2年目突入のきりん組さん!
もう私が何も言わなくとも、美しいお姿勢できちんとしたご挨拶が出来ます。
今までは手で取っていたお菓子も、今月からはお箸で取ることをスタート!
日頃何気なくお箸を縦に掛けたり、お椀に掛けてあるお箸を下から取ってはいませんか?
実はお箸には正しい扱いがあるのです。
何故正しい扱いをしなければならないのか?
それは仏具と同じ神事に使っていた神聖な道具だからです。
そして箸は、神仏と人間を繋いでくれる橋渡しなのです。
細かいお作法があるのはその為なのです。
お箸を縦に置く=相手に尖ったものを向ける=刀を向けている(敵意)のと同じとなるからなのです。
そして厳しいことに、どんなに素晴らしい方でも、お箸の持ち方がおかしいと「育ちが悪い」となってしまう感覚は、
現在の日本でもまだまだ続いています。
月に1回でも正しいお箸の扱いを練習すると、来年にはとても上手になっていきます。
お抹茶の味にも慣れてきた2年目突入のきりん組さんは、自分ですくうお抹茶の量が大人に近付いてきました!
舌が大人ですね。
【講師のご紹介】
阿部亜美先生
・茶道
宗徧流不審庵
鎌倉宗家直門紅月会在籍、正教授職
・書道
蒼墨書道会、準師範