保育カリキュラムの共同研究:音楽のワークショップ「手作り楽器とお囃子」
♪♪聖心女子大学教授 今川恭子先生との「保育カリキュラム共同研究 」♪♪
小川実加子(協力・指導/囃子演奏家)
藤田和也 (協力・指導/国指定重要無形文化財 江戸里神楽 若山社中・歌舞伎囃子 笛方)
今回は自分たちで作った楽器を見てもらう日です。
先生方の姿が扉の向こうに見えると、
「てんてん つくつく てん すけてん♪」と子どもたちが自然と太鼓の口唱歌を口にし始めました。
「見て!見て!」「聞いて!聞いて!」と子どもたちの心の声が聞こえてくるようです。
前回お祭りに向けて、「自分たちの楽器を作ってね」と言われていたきりん組さん。
お神輿と一緒にというイメージがあるようで、首からかけられるタイプの太鼓がたくさんできていました。
先生に一つずつ楽器を見てもらいながら子どもたちも一緒に友だちの太鼓を見ていきます。
素材が違うと音にも違いが出てくるのを聴き比べてみます。
「ほんとうだ!」「違うね」「こっちのほうが音が大きいよ」などなど、
子どもたちからさまざまな気付きが出てきます。
ある子の太鼓を見ているとき「太鼓の中に何か入っているね。何かな?」と先生に聞かれると、
クラスみんなで「どんぐり!!」と声をそろえて回答!
作っているときもお友だちの様子をちゃんと見ていたのですね。
さあ、いよいよ口唱歌、手作り太鼓と合わせていきます。
そしてお神輿に欠かせない「わっしょい!」の掛け声も練習していきます。
まずは半分ずつに分かれて練習です。
「わっしょい!」の掛け声と、一緒にお神輿を持った時の事をイメージして足踏みもしてみます。
声と一緒に足踏みをするのはちょっと難しかったようですが、
繰り返して練習していくうちにのりのりで「わっしょい!」ができるようになりました。
太鼓組は先生の太鼓と合わせて口唱歌とともに元気よく自分の太鼓も鳴らしていきます。
いよいよ一緒にやってみます。
お見事!!
太鼓の口唱歌とわっしょいの掛け声がしっかりと合いました!
そこに先生方の太鼓と笛が入りさらにお祭りの雰囲気が出てきます。
繰り返し行っていくと、遊戯室全体が本物のお祭りのような雰囲気に包まれました。
本番は8月6日!
お神輿組と太鼓組に分かれて園内を練り歩く予定です。
みんなの気持ちを合わせて楽しいお祭りにしましょうね。
~うまくできた秘密~
制作時の出来事です。
制作が終わると自分の太鼓をもって口唱歌を言いながら練り歩き始めました。
そこに同じように太鼓が出来上がった子たちがどんどん参加していったそうです。
その後も遊びの中で太鼓を持って口唱歌とともに楽しんでいたとのこと。
日々の生活に密着した遊びに繋がっていることが何よりも上手になる秘訣ですね。
お祭りへの気持ちも高まっていて本当に当日が楽しみです!